2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧
淡い錯綜 整った思考 あなたは泡になり 私はそれを見つめる 快楽は たぶん消えるその時 泡がはじけるその時
透明な箱粘着テープに囲まれて動けぬ 閉じ込められた彼らhelpなんて言っても無駄だここは地獄透明でできた 密室の地獄
脳みそを抉る罪悪感に返事をしなきゃいけない毎日贖罪に抱擁を 贖罪にキスを
彼らは愛おしい仕草を私に向ける私はそれを見て悲しむ悲しむ悲しむ悲しむ資格なんてないはずそれでも悲しむのは愚かだから愚かな女にそんな仕草を向けないで愚かさが増すから
傷ついた小指に絡み付く命の糸鋏で切断彼らとはサヨナラ涙のサヨナラ
ふざけた関係はおとぎ話と同じだ一時の夢 一時のふわふわした楽しさそんなものは赤鉛筆の芯で刺してしまえばすぐに割れちゃう割れちゃうとお別れ
期待していないどうしの会話は 滑らかで間隔があって涼しい 嫌われたっていいのだ 離れたっていいのだ 苦しみはない 淋しさもない 空席を見つめているのと同じでしょう?
剥がされた仮面嘘で塗り固めた顔バレなきゃ傷つかない本質なんてないのにそれを見たいと思うなんて変だ意味があるわけないのに意味を求めるなんて変
彼らのことを考えると 丸ごと嫌になる 酷い、惨い 結末なんて見たくない はっぴーえんどはない 分かってることを 考えたくない 丸ごと嫌になる
蝋燭の上でゆらゆらと 炎は笑う 闇夜を笑い、私を笑う 指先に触れてみる 炎の純粋さに 私は笑う
グレー色の汚い壁は 孤独を掻き立てる 揺れる思考 無くなる感覚 誰でもいいなんて嘘だ 誰でもないあなたがいいのだ
緩やかに過ぎる彼らの自由にナイフの光が照らされる怯える暇もない鳴く暇もないあっという間に逆さま落ちる落ちる 全て逆さま
動かぬ秒針を見つめながら無くなった言葉を探すやがて夕暮れになり影が両手を覆っても無くなった言葉は見つからない誰かが持ち去ったのかもしれないそれでも無くなった言葉を探す
ぽっかり空いた心の穴を暇潰しで埋めようなんてやめてだって無駄じゃない埋まらないんだから
信用してるなんて 言わないでほしいのに私があなたを信用しても あなたは私を信用してはいけないそれでもあなたは 私を信用するというだろうだから 私はあなたを信用しない
だんじょのゆうじょうをきたいするそれなのにいつもこわされるおぶらーとでつつむあいじょうはきもちがわるい
起承転結を求められる拒絶なんてしたら転落だそれでも拒絶する転落を知っていて拒絶をする転落を望んでいるわけではない自由がほしいだけ空がほしいだけ
彼らには選択肢がない与えてやりたいのに 私にはそれが出来ない無力な人形だから操られていないと生きていられない彼らは生きている者たちだから 私が不思議に思えるのだろうさあ、無力な人形を笑ってくれ
かき集めてかき集めて手にしたものがどうして孤独へ変化していくの?目の前で輝いていた時間も色がなくなっていったどうして?どうして…
汗は嫌いだ 水分がなくなっていく感覚も 体内から熱が放出する感覚も ヒトだと自覚してしまう匂いも 全部嫌い
群青色の きみの服雨に濡れて 濃くなる青はまるで 泣いているようできみの笑顔が 嘘っぽく思える笑いながら 大丈夫だよ、と言う きみは 嘘だと思った
乱れる あなたは口を 開けたけれど言葉が 出ない言葉は 出さない視線で 伝えるS O S
幼稚さが恐ろしくて 裸足で逃げたくなる可愛いのではなく 危うい 危ういから 可愛い下らない紙一重
曇ったガラスの先にぼんやり見えるあなたのシルエット見て見ぬふりしている私をあなたは知っている薄くなる私の心滲むあなたの心
焦げ茶色、ふわふわと金色の瞳で私を射る あなた好きとも言わず 嫌いとも言わず迷わせる素振りああ、お願い 幸せになって
首筋に噛みついてやりたいのだ傲慢さを飲み込む前にがぶり、と一口噛みついてやりたいそうすればきっと私をもっと嫌いになるもっと嫌いになればいい もっと嫌われたい
従えば終わり頷けば終わり話せば終わり笑えば終わり泣けば終わり終わり
あやふやな輪郭をグッと掴むと あなたは崩れていったさらさらと 綺麗な結晶を残して私の手のひらにある あなたの欠片は 黒煙色太陽を殺す色
止めどない狂気が 神経を削る痛いから悲しくて 辛いから苦しい
私に 恋なんて するな私を 好きに なるな私に 愛してる なんて言うなやめろ やめろ やめろ