なのに
今なのに
今がチャンスなのに
平坦な気持ちが
崩れる前に
やってほしいのに
ああ、何故
邪魔だ
邪魔だ
邪魔をするな
罪だ、
光が
私を
照らす時。
細胞が
鼓動を
疑問に思う。
爪痕の
残らない
記憶なら
あってもなくても
意味もなかったのに。
意味のある
生き物に
触れたのが
罪なのでしょう?
罪なのでしょう?
理由
あの息づかいに
揺れる私の瞳
触れるもの全てが
脆く儚い
どうしても
どうしても
理由が必要なのです
居なくなる理由が
置いていく理由が
塩味の雫は
私を許さない
このまま
許さないで欲しい
道化師
脆弱さゆえに
ひらひら笑うのだ
来る福など信じず
来る不幸を待つ
ひらひら笑いながら
己の未熟さに
絞められる心
道化師に成れきれないから
愚かなのだ
いっそ道化師に成れたら
苦い希望
今日と明日の隙間に
いっぱいの菫を埋めようか
私とあなたの隙間に
いっぱいの瞬きを埋めようか
手のひらにある記憶は
私とあなたの捨てた希望
苦い希望
問えば
捻り潰すのは簡単だから
誰も見えないのでしょう
薄い膜が無くなればきっと
不幸せになるのでしょう
辛辣でも言葉が欲しい理由を
誰に問えば満足するのでしょう
溢れない溢れない月の
明かりに怯える魂
不幸せでありますように
まともなら
まともなら
良かったのに
まともなら
苦しまないで良かったのに
まともなら
心を殺したいなんて思わなかったのに
まともなら
良かったのに