秒針
動かぬ秒針を見つめながら
無くなった言葉を探す
やがて夕暮れになり
影が両手を覆っても
無くなった言葉は見つからない
誰かが持ち去ったのかもしれない
それでも無くなった言葉を探す
暇潰し
ぽっかり空いた心の穴を
暇潰しで埋めようなんて
やめて
だって無駄じゃない
埋まらないんだから
信用
信用してるなんて
言わないでほしいのに
私があなたを信用しても
あなたは私を信用してはいけない
それでもあなたは
私を信用するというだろう
だから
私はあなたを信用しない
おぶらーと
だんじょ
の
ゆうじょう
を
きたいする
それなのに
いつも
こわされる
おぶらーと
で
つつむ
あいじょうは
きもちがわるい
ほしいだけ
起承転結を求められる
拒絶なんてしたら転落だ
それでも拒絶する
転落を知っていて拒絶をする
転落を望んでいるわけではない
自由がほしいだけ
空がほしいだけ
笑ってくれ
彼らには選択肢がない
与えてやりたいのに
私にはそれが出来ない
無力な人形だから
操られていないと生きていられない
彼らは生きている者たちだから
私が不思議に思えるのだろう
さあ、無力な人形を笑ってくれ
tell me why
かき集めてかき集めて
手にしたものが
どうして孤独へ変化していくの?
目の前で輝いていた時間も
色がなくなっていった
どうして?
どうして…