壁
グレー色の汚い壁は
孤独を掻き立てる
揺れる思考
無くなる感覚
誰でもいいなんて嘘だ
誰でもないあなたがいいのだ
逆さま
緩やかに過ぎる彼らの自由に
ナイフの光が照らされる
怯える暇もない
鳴く暇もない
あっという間に逆さま
落ちる落ちる
全て逆さま
秒針
動かぬ秒針を見つめながら
無くなった言葉を探す
やがて夕暮れになり
影が両手を覆っても
無くなった言葉は見つからない
誰かが持ち去ったのかもしれない
それでも無くなった言葉を探す
暇潰し
ぽっかり空いた心の穴を
暇潰しで埋めようなんて
やめて
だって無駄じゃない
埋まらないんだから
信用
信用してるなんて
言わないでほしいのに
私があなたを信用しても
あなたは私を信用してはいけない
それでもあなたは
私を信用するというだろう
だから
私はあなたを信用しない
おぶらーと
だんじょ
の
ゆうじょう
を
きたいする
それなのに
いつも
こわされる
おぶらーと
で
つつむ
あいじょうは
きもちがわるい
ほしいだけ
起承転結を求められる
拒絶なんてしたら転落だ
それでも拒絶する
転落を知っていて拒絶をする
転落を望んでいるわけではない
自由がほしいだけ
空がほしいだけ