道化師

脆弱さゆえに
ひらひら笑うのだ

来る福など信じず
来る不幸を待つ

ひらひら笑いながら
己の未熟さに
絞められる心

道化師に成れきれないから
愚かなのだ

いっそ道化師に成れたら

問えば

捻り潰すのは簡単だから
誰も見えないのでしょう

薄い膜が無くなればきっと
不幸せになるのでしょう

辛辣でも言葉が欲しい理由を
誰に問えば満足するのでしょう

溢れない溢れない月の
明かりに怯える魂

不幸せでありますように