ふざけた関係
ふざけた関係は
おとぎ話と同じだ
一時の夢
一時のふわふわした楽しさ
そんなものは
赤鉛筆の芯で刺してしまえば
すぐに割れちゃう
割れちゃうとお別れ
空席
期待していないどうしの会話は
滑らかで間隔があって涼しい
嫌われたっていいのだ
離れたっていいのだ
苦しみはない
淋しさもない
空席を見つめているのと同じでしょう?
へん
剥がされた仮面
嘘で塗り固めた顔
バレなきゃ傷つかない
本質なんてないのに
それを見たいと思うなんて
変だ
意味があるわけないのに
意味を求めるなんて
変
はっぴーえんどはない
彼らのことを考えると
丸ごと嫌になる
酷い、惨い
結末なんて見たくない
はっぴーえんどはない
分かってることを
考えたくない
丸ごと嫌になる
炎は
蝋燭の上でゆらゆらと
炎は笑う
闇夜を笑い、私を笑う
指先に触れてみる
炎の純粋さに
私は笑う
壁
グレー色の汚い壁は
孤独を掻き立てる
揺れる思考
無くなる感覚
誰でもいいなんて嘘だ
誰でもないあなたがいいのだ
逆さま
緩やかに過ぎる彼らの自由に
ナイフの光が照らされる
怯える暇もない
鳴く暇もない
あっという間に逆さま
落ちる落ちる
全て逆さま